サプリメント・健康食品はリブロン トップページ沖縄ストーリー[Vol.11]座間味−那覇 サバニの群れを追いかける。 
「座間味−那覇」洋上40km、サバニの群れを追いかける。
◆沖縄を旅した”はいさい秋山”による沖縄情報をお届けします。毎月1回更新◆
2009/10/15更新

 今回は、ダイビングやホエールウオッチングで名高い慶良間諸島です。

  “秋山さん、ナイノアが慶良間に来ますよ!”
と、馴染みのハワイ・レストラン「ケ・ヌイ」に来るなり話しだしたのは友人のT。
“えっ!ナイノアって、ナイノア・トンプソン?ナイノアが日本に来るの?”
“そうです、そのナイノアです。座間味島から那覇までのサバニレースに招待されて、ハワイから来るそうですよ。一緒に取材にいきませんか?” 

ナイノアに会いたい

 ナイノア・トンプソンとは、ハワイ在住の海洋冒険家で文化活動家・社会活動家。何よりもエンジンや羅針盤も六分儀も、海図も、そしてもちろんGPSなども一切使わず、ただ風と波と潮の流れを利用し、風の方向や強さ、雲の流れ、星の方向や高さ、さらにはランドフォール(島の周囲で観察される鳥類の種類、飛ぶ方向などによって目的地への方向や距離を割り出す方法)など天体・自然の観測力だけで船の位置や航路を定める伝統的な推測航海術を継承し進化させた「スターナビゲーション」を考案し、実践するシーマン。近年ではアウトリガーカヌー(船の舷側−横側−に腕木をつけたカヌー)「ホクレア号」で伝統航法を継承するシーマンとして、世界的に尊敬を集める一人です。
(小型ヨットやシーカヤックを少々齧る私にとっては、ずーっと憧れのヒーローでした)

…ということで4日後には、立て混んでいた会社の仕事も“じゃ、後はまかせるから!”、とスタッフに言い残して友人T、雑誌の編集長、担当ライターとともに一路沖縄・座間味島へ…。

右:いつも柔和なスキッパー(艇長)のナイノア・トンプソン  左:陽気なキャプテン、ブルース・ブランケンフェルド
世界でも有数の透明度を誇る慶良間諸島の海

 ダイビング愛好家が一度は通うと言われるのが沖縄・慶良間諸島です。
那覇から約40kmの東シナ海の洋上に、座間味島・渡嘉敷島・阿嘉(あか)島・慶留間(げるま)島の有人島、無人島など大小20を越える島々で構成されています。 島々は“ケラマブルー”と呼ばれる透明度の高い海に囲まれ、島の多くは深い緑に覆われています。そして、その島の周りには色とりどりのサンゴや魚たち…。ダイバー達にとって慶良間諸島は、まさに天国といえるスポットなのです。 タイトルの写真は、島の写真家・山岡成俊さんが慶良間の男岩付近で撮影された沖縄の県魚・グルクンの群れ。(から揚げがうまい!) 

 さて、那覇空港を降り立った私たちが目指したのは慶良間諸島の中心、座間味島。帆漕サバニレースの出発地となる古座間味ビーチのある島です。

那覇から座間味島へは、“とまりん”から船の旅

 座間味島へは那覇の街中にある泊(とまり)港、通称“とまりん”からフェリーや高速船でいくことになります。早朝の便で到着した私たち取材班一行は、まずは国際通りで、沖縄ではお約束のソーキそば、そしてこれまたお約束のオリオンビール…。  そんなこんなで“とまりん”に着いた私たち一行は、往復3,000円ほど(現在は、3,540円のようです)を払って「フェリーざまみ」号へ。すると船底のクルマ置きから客席へ向かう途中で、レースに遠征するのか3艇のサバニ発見!

 サバニとは一人乗りの木造船で幅約1m、全長7-8mぐらいでしょうか(5〜6人ではとても持ち上げられないほど重い!)。最近では船外機(モータースクリュー)こそ付けていますが、もともとは櫓を手で漕いで遠くまでマグロ漁などに出かけていたそうです。こうした漁師たちは“海人(うみんちゅ)”と呼ばれ、勇気ある海の男として別格視されるとともに気が荒いことでも有名だったとか。 (いまや沖縄の土産物屋では、このウミンチュTシャツは定番となっています。)

 目的地の座間味港まではフェリーで約2時間、デッキで風に吹かれながら青い海、白い雲、近づく島影をのんびり眺めているとあっという間の到着です。(高速船「クイーンざまみ」は、約50分で到着。ただし往復5,250円とちょっとお高い!)

 船を降りて港をぶらぶらと歩いていると、小さな公園(?)に海を眺める犬の像が。ハチ公?と思っていたら白い犬シロが恋人(恋犬?)に会うために海を渡っていったという映画「マリリンに会いたい」のヒロイン、マリリンの石像でした。なんでも座間味島から数キロ離れた阿嘉島にはシロの石像が座間味のマリリンに向いて建っているそうです。 この話、実話なんですって!

スタート地の古座間味ビーチ。 シュノーケリングのベスト・ポイント!朝7時、出場艇が続々とビーチに出てきた。カヌー界の第一人者・内田正洋氏をチームに発見!スタート前に全員手をつなぎ祈りを捧げる。Readyyyyy Go!しぶきをあげてスタート!砂の上ビーチでは、ちびっこエイサー隊がお出迎え。
いよいよレース、スタート・・・

 さてレース当日、朝7時過ぎに古座間味ビーチへ行くと、砂浜には約30艇ほどのサバニがずらり。それぞれ地元のチーム、沖縄本島のチーム、高校生のチームや女性チームが、一心不乱に準備を行っていました。  そして8時、沖合に停まったクルーザーから“プワーン”と合図のホーンが鳴ると、掛け声とともにサバニを持ち上げ、いっせいにしぶきをあげて海の中へ!

 この帆漕サバニ・レースのルールではサバニに乗っていられる人数は全部で6人。しかし約40kmという長丁場ですから、交替も可。交替要員はクルーザーなどで先回りして、海の中で立ち泳ぎしながら待機します。  ナイノアのチームはナイノアの素晴らしい風の読みと操舵術、そしてハワイ、東京、座間味出身という混成チームとは思えないピッタリと息の合ったチームワーク、サバニを止めることのないスムーズなクルー(乗組み員)交替で、たちまちトップ!見る見るうちに後続のサバニの群れを引き離しました。 
 その走りは、さすがナイノア・トンプソンが率いるチーム。実に見事でした。
 結局、炎天下の洋上40kmを一度もトップの座を譲ることもなく、ゴールの那覇・砂の上ビーチに他のチームを30分以上引き離す快記録で到着、ぶっちぎりの優勝を勝ち取りました。

優勝を記念してチーム全員でパチリ!勝利の美酒は、優勝トロフィーで。

■撮影:秋山

慶良間諸島点景

 今回は、慶良間諸島のご紹介というよりは「座間味-那覇帆漕サバニレース観戦記」になってしまいました。ごめんなさい。
ということで、島の写真家・山岡俊成さんが沖縄の島々を訪ね歩いて撮影された写真集“島の散歩”慶良間諸島編より、ほんの一部をご紹介させていただきます。

 
絵に描いたような島の夕景(座間味島)慶良間はダイバー天国です(阿嘉島・男岩)えっ、イルカがカヌーを道案内?(慶留間島)トゲチョウチョウウオの海のお散歩(阿嘉島)
ハマユウ。白い花びらは光にむかう(渡嘉敷島)青い海に白い砂。静かな静かな「海底砂漠」(嘉比島)クジラを見るなら12月後半〜2月末 美しい孤を描く阿波連ビーチ
青空に艶やかな、キョウチクトウの花。(津堅島)白いビーチの向こうは中島、ハテ島(前島)シーサーの真似をする猫?ブーゲンビリヤが、たわわわわ(阿嘉島)
 

■タイトル及び、慶良間点景写真:島の写真家・山岡成俊氏「島の散歩」より。

 


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